QBジーノ・スミスをあれだけ立て直したのですから抜擢されて当然と言えます。このニュース後に、もしかしたらキャナルズがQBジーノ・スミスをバッカニアーズで誘うのでは?という記事も出ています。
ただ、バッカニアーズはキャップスペースが現在マイナス$55Mと選手を大量整理しないといけないような状態ですので、いくらQBブレイディが引退表明したと言ってもそう簡単にジーノ・スミスとは契約できないと思われます。
なお、後任のQBコーチは前ラムズ攻撃アシスタントのグレッグ・オルソンになりました。(シーホークスにもいたTEグレッグ・オルセンとは別人です。)
上記の他に、シーホークスで以前プレイし現在LBコーチのアーロン・カリーがスティーラーズへ、アシスタントWRコーチのブラッド・イジクがバッカニアーズへ引き抜かれています。
----------
あと、WRメトカーフがNBAオールスターゲームのMVPを取ったというニュースもありました。
NFLのトップ選手は何をやらせてもすごいですね。ただ、翌日にはNFLから薬物検査のお知らせが来たようです。薬物検査はあくまでランダムですし、笑い話で済むと思いますが。
----------
さてシーホークスの今季の総括、今回はOL編です。今季のシーホークスのOLは、ルーキーがLTとRTを務めるという非常にチャレンジングな布陣でスタートしました。結果として、シーズン全体を通してルーキー2人を含めOL6人でほぼすべてのスナップを回すことができました。昨季までより怪我人が少なく、安定していたと思います。
Appreciation post for Twitterless Abe and @CharlesC_67. 🫶 pic.twitter.com/jpk2lq29Ef
— Seattle Seahawks (@Seahawks) January 30, 2023
PFFのOLランキングではNFL27位、フットボールアウトサイダーズのDVOAではNFL30位と評価は低いですが、ランブロックはともかく、パスプロテクトはこんなに低くはなかったな、という印象でした。そもそも開幕前はNFL最下位の評価でしたしね。
そんな今季のシーホークスのOLのメンバーは、
--------
LT チャールズ・クロス(ルーキー)
LG ダミアン・ルイス(3年目)
C オースティン・ブライス(新加入・7年目)
RG ゲイブ・ジャクソン/フィル・ヘインズのローテーション
RT アブラハム・ルーカス(ルーキー)
--------
という布陣でした。以下、個々の選手を見て行きます。
-----------
出場スナップ数:1156(※欠場は2スナップのみ)
PFF:63.1 パスブロック:64.8 ランブロック:62.3
上のPFFの評価(全タックル84人中57位)を見ると、ドラフト全体9位ルーキーとしてはもう一つだったかな、とも思えますが、ESPNが計算しているパスブロックウインレート(PBWR、パスシチュエーションで2.5秒以上ブロックできている率)では、ドラフト順位がクロスより上だったエクウォヌやニールより上でした。ルーキーLTとして十分活躍できたように思います。
また怪我が少なく、欠場したのは2スナップのみ。これも非常に良かった点でした。ただやはりルーキーということで、49ナーズのDEボサら強力DLには完全にやられてしまっているところをよく見ましたね。これは今後経験を積んで克服してくれるでしょう。来季以降もLTとしてOLを引っ張っていくことを強く期待します。So much room for activities! #ProBowlVote@Kenneth_Walker9 x @CharlesC_67 x #AbrahamLucas pic.twitter.com/v3zlRRLAuw
— Seattle Seahawks (@Seahawks) December 8, 2022
◆LG ダミアン・ルイス
出場スナップ数:1070
PFF:72.5 パスブロック:73.1 ランブロック:67.2
今季のルイスは、怪我がちだった昨季から一変し、好調なシーズンだったと思います。特にESPNのランブロックウインレート(RBWR、ランブロッキングが2.5秒以上持つ率)がNFL4位でした。RBウォーカーの道をよく開けていました。
元々RGでしたが昨季からLGに変わりました。慣れてきたのかもしれませんね。ルイスのルーキー契約は来季まであります。両タックルのルーキーとともにシーホークスのOLを引っ張って欲しいですね。
◆C オースティン・ブライス
出場スナップ数:1106
PFF:54.7 パスブロック:66.2 ランブロック:51.1
ブライスはチーフスから今季シーホークスへ加入しました。もともとはラムズでスターターだっただけに、元ラムズのOCウォルドロンらコーチ陣と合うのではないかと思っていましたが、結果的にはもう一つという感じでした。PFFの評価でもセンター38人中35番目です。ただ、若手の多いOLの中でリーダーシップを良く取っていましたね。
特にランブロックに欠点があり、RBウォーカーが道を探し出せない場面も目立ちました。契約は今季だけの1年で現在は無制限フリーエージェントとなっています。来季の契約更新は、おそらくないのではないでしょうか。Love to the line.
— Seattle Seahawks (@Seahawks) October 21, 2022
🗣 Watch @ABlythe63's full mic'd up: https://t.co/zQ0JpfmJIK pic.twitter.com/aelnwNWdiE
※ブライスは引退を表明しました。引退するにはやや早いと思いましたが、これまでお疲れ様でした。今後の活躍を期待します。
◆RG ゲイブ・ジャクソン
出場スナップ数:735
PFF:54.8 パスブロック:52.5 ランブロック:52.8
ゲイブ・ジャクソンはレイダースからシーホークスへ加入して今季2年目、安定はしていましたがブライスと同じくやはりもう一つ、という印象でした。この次に書くヘインズとローテーションでRGに起用されていましたが、ヘインズの年俸がジャクソンの約1/3と安く、それでもジャクソンと同等以上の働きをしていたので、今季の不調がちょっと目立ってしまいましたね。
契約は来季までありますが、今リリースしても$6.5Mのキャップスペースを開けることができますので、おそらくリリースされるかと思います。
※やはりリリースされました。
◆RG フィル・ヘインズ
出場スナップ数:485
PFF:57.1 パスブロック:60.2 ランブロック:58.1
ヘインズはシーホークスに2019年ドラフト4巡に入団、シーホークスとは今季1年契約を結んで残留しました。上に書いたゲイブ・ジャクソンとローテーションでRGを務めていましたが、ジャクソンより良かった印象でした。PFFの評価もジャクソンよりやや上ですね。ただ、怪我がちなこともあって、ジャクソンを下げる程の決め手があるわけではなかったので、異例のRGローテーション起用という形になったのでしょう。
現在は無制限フリーエージェントです。今季と同じぐらいの年俸で良いのなら控えOLとして来季も再契約する可能性はありますが、CとRGはおそらくドラフトまたはフリーエージェント選手から総入れ替えになるのではないでしょうか。
※ヘインズとは契約を1年更新しました。
年俸は$4M、最大5Mとのこと。おそらく来季はRGのスターターになるでしょう。頑張って欲しいですね。
◆RT アブラハム・ルーカス
出場スナップ数:1043
PFF:68.4 パスブロック:69.0 ランブロック:65.2
今季ドラフト3巡で加入したRTルーカス。LTクロスとのルーキータックルコンビで、シーホークスのOLを引っ張りました。PFFの評価では全タックル84人中40番目ということで、クロスよりルーカスの方が評価は上でしたね。このルーカスを3巡で取れたのはなかなかリーチ(お得)な獲得だったと思います。GMシュナイダーの慧眼でした。
怪我も少なく欠場は1試合のみ。これからもLTクロスとともにシーホークスのOLを引っ張って欲しいですね。Abraham Lucas has been the best rookie OT that I've seen in the NFL this season and he was the 7th OT and 15th overall OL taken in the draft. His play strength is serving as the foundation of his game & is really impressive. pic.twitter.com/k0FRVmSfIM
— Brandon Thorn (@BrandonThornNFL) September 30, 2022
-------
以下は控えOLです。
・ストーン・フォーサイス
出場スナップ数:128 PFF:35.3
2021年ドラフト6巡のフォーサイスは、OLの控えとしてルーカスやルイスの欠場時に出場していましたが、今季はちょっといまいちな印象でした。来季は頑張って欲しいですね。
・カイル・フラー
出場スナップ数:54 PFF:56.3
シーホークス加入2年目のフラーはブライスが欠場した時にセンターとして出場しましたが、ダメだった昨季とは変わって安定していました。来季は控えとしてなら契約更新もあるかもしれません。
・ジェイク・カーハン
出場スナップ数:37 PFF:37.1
2021年ドラフト外入団のカーハンもルーカスやルイスの欠場時に出場していましたが、やはり今季はいまいちな印象でした。来季に期待です。
・ジョーイ・ハント
今季終盤に練習選手枠(PS)で前シーホークスのCハントが加入していました。今季の出場はありませんでしたが、来季もフューチャー・コントラクトですでに契約しています。
-----------
次からはディフェンス、まずはDL編です。



