FA補強はひと段落だと思いますので、昨季の振り返りに戻ります。NFLの年度が替わったので、タイトルは「今季」から「昨季」に変更します。カテゴリーは「NFL2025」のままです。

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ポジション配置で昨季のシーホークスを振り返る、攻撃編の最終回、QB編です。

※PFFはPFFの評価ポイント。QBはQBの位置(中央)、バックはバックフィールド(スクリメージラインから1ヤード以上後方)、インラインはスクリメージライン上、スロットは内側に配置されるレシーバー、ワイドは外側に配置されるレシーバー、それぞれの配置でのスナップ数です。

名前パスTDランPFFQBバックインラインスロットワイド合計
ダーノルド4048259579.0119512
131211
ロック150-527.944
44
ミルロー00426.43
3

QBダーノルドにいくつかQB配置以外のスナップがありますが、これは、

・バックに配置されている12スナップはバーンヤード(BarnYard):前回説明したTEバーナーをQBの位置に置いた強化版スニーク

・残りのスロットとワイド4スナップは、QBミルローがQBの位置にいた時のオプションが3スナップ、残り1スナップはQBミルローの位置にWRシャヒードがいて同様のプレイをしたスナップです。

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QBダーノルドについては、このブログで再三紹介していますので詳しいことはもう書きませんが、昨季序盤は素晴らしいプレイで強力オフェンスを引っ張り、中盤にはインターセプトを量産して不安定になりましたが、チームの信頼を背にポストシーズンではターンオーバー0(これはNFL初とのこと)と安定を取り戻し、シーホークスをスーパーボウル制覇へ導いてくれました。

表向きのスタッツ(パス成功率やヤード数など)は調べれば出て来ることだと思うので、ここでは二次的なスタッツを、主にPFFから紹介したいと思います。順位は10試合以上出場しているQBの中での順位です。

・20ヤード以上のパス:34/65 成功率52.3% PFF95.5(4位)

・プレッシャー下でのパス:91/179 成功率50.8% PFF53.9(14位)

・プレイアクションでのパス:107/158 成功率67.7% PFF91.2(2位)

・非プレイアクションのパス:272/410 成功率66.3% PFF68.7(20位)

※プレイアクション比率:27.5%(10試合以上出場している選手では多い方から12位)

・パスを投げるまでの時間:2.75秒(短い方から8位)

・2.5秒以内に投げたパス:185/262 成功率70.6% PFF75.9(17位)

・QBの責任で受けたプレッシャー:7.5%(少ない方から3位)

これらのスタッツを見ると、プレイアクションを多用し素早いパスをつなぐOCクビアクのシステムにダーノルドが合致していたということがわかります。逆に言えば、ダーノルドの努力でクビアクのシステムに対応できた、とも言えます。それがスーパーボウル制覇につながったわけです。



※獲得した時にはスーパーボウル制覇までやれるとは思っていませんでした。

今後の課題も明らかです。プレッシャー下でのパスの成績がもう一つ良くないですね。昨季プレイオフにはフィックスできていたように思いますが、今季はさらに向上して、シーズン通してミスのないようにして欲しいですね。



※すべてを乗り越えて栄光を獲得したダーノルド。素晴らしかったですね。

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QBロックは、主に大量リードして試合が決まった時間に出て来て、ダーノルドを休ませる役割をしていました。こういう役割ですので、試合を壊さないようにパスはあまり投げず、ほぼRBにボールを渡すハンドオフマシーンでした(44スナップ中パスプレイは3)。試合中にはよくダーノルドらと話している場面を見ましたので、チームの結束に一役買っていたと思います。

QBミルローは、昨季前半、OCクビアクが企図したと思われるQB2人を入れた特殊なプレイに3スナップだけ出場しました。ただ、こういう中途半端な起用で本人も戸惑っていたのか、この攻撃は成功しませんでした。その結果、第6週からはエマージェンシー(緊急時の)第3QBとしての登録がほとんどになりました。ただそういう中でも、昨季スーパーボウルを制覇したことで、本人にとっては貴重な経験になったと思います。この経験を活かして、ダーノルドの次のQBを狙って欲しいです。

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次からは守備の振り返りへ移ります。個人的にはここからが一番やりたいと思っていたことです。